家も子どもも一緒に育つ ワクワクいっぱいの快適な木の空間

部屋に入るとすぐにキッチンがあります。たくさんお買い物をしても、冷蔵庫や棚にさっと荷物をしまえて楽チンです。頭上の戸棚がないため、キッチンがすっきりと広く見えます。引き出しは収納力抜群で、さらに奥にもパントリーがありました。

弧を描くキッチンの壁がおしゃれ！ 台所の作業台からリビング、ダイニングに目が届くため、お子様がどこにいても安心です。静かに遊んでいるかな？ ちゃんと勉強しているかな？ 料理をしているときも、お母さんがお子さんたちを見守っています。

2階へ上がる途中にあるスキップフロアーのスペースも特徴的です。自室にこもらず、ここで勉強をしたり遊んだりできるので、いつでも様子を確認できます。天然木の床なので、そのまま座って寝転んでも気持ち良いですね。外からの光も優しいです。

お兄ちゃんが座っている階段下の場所は、お父さんがちょっとパソコンを使うのにも便利なスペース。やっぱりここからもフロア全体を見渡せるのがポイントです。画面に向かっていても、ご飯ができたのがすぐ分かります。

ふと、外はあんなに暑かったのに、家の中はからっと涼しいことに気付きます。エアコンは入っていますが、設定は28℃。秘密は断熱材の「セルロースファイバー」にあるのだとか。木質繊維から作られるセルロースファイバーは、断熱・調湿などの機能に優れた素材です。夢の断熱材だなと、ひとりごちていました。

テレビのあるリビングの床は畳になっています。バリアフリー仕様なので、はいはい歩きの赤ちゃんも自由に動き回ることができます。遊んでいる積み木は、お兄ちゃんから弟さんへと受け継がれたものとのことで、家族の歴史を感じます。

畳の空間の天井と、フローリングの空間で天井の素材が異なります。様々な天然素材がそれぞれに美しさと個性を見せているところが素敵だなと感じました。

1階には広々としたウッドデッキがあります。今は野菜を頑張って育てているそうです。たくさん収穫できたら、お母さんと一緒に料理にもぜひチャレンジしてみてね！

寝室・子供部屋のある2階には、なんと雲ていが据え付けられていました。木のすまい工房さんの建てられるお家には、屋内にブランコがあったり懸すい用のバーがあったりと驚かされることばかりです。どれもが木で作られているので、温かみがあって優しくお部屋に馴染んでいます。

「登りロープも付けたいですね」とは、ご主人様の談。ハンモックあり、ロープありで、まるで室内アスレチックのようです。 お子様の成長とともに、家も歴史を重ね、育っていくのかもしれない。そんなことを思わせてくれる、S様の木のお家でした。

 

 

 

撮影＆取材：カメラマン安藤信作さん