いつでも子どもと一緒に過ごす優しさあふれる木の家

玄関を入ると、お子様の書いた書や思い出の写真たちが温かく迎え入れてくれました。この独立した玄関は、お家の中が見えないように工夫されています。急にお客さんや業者さんが来たときも安心ですね。さらに、右に入ればお風呂に直行できるところも、鍛えた体をフルに使って働くご主人様や、部活を頑張るお兄ちゃんにぴったりです。

お家の最大の特徴は、なんといってもスキップフロア。リビングから一段高くなったところに、お子様が勉強をしたり、学校の準備をしたりできるスペースがあります。キッチンからもリビンクからも、お子様の姿をひと目で確認できる作りです。机の後ろの棚にはランドセルや教科書、部活の道具を入れることができるので、いちいち2階の子供部屋まで上がる必要がありません。

スキップフロアの机にはお子様3人が並んで座れるので、お父さんやお母さんがいないときにも、お兄ちゃんやお姉ちゃんから宿題を教えてもらうことができます。大きくなっても、いつもお互いを気にし合える場所、いいですね。「またおしゃべりして！ 進んでいるの？」とお母さん。兄弟の顔を見れば、ついつい話も盛り上がります。

みんなの宿題が終わったら、家族でくつろぎタイム。無垢の木の床が、ほっとできる時間を作ってくれます。窓の外には大自然。木の香りと緑に囲まれながら、お子様たちはのびのび大きくなっていきます。

ご飯のときも、もちろん全員で一緒に。最近は、部活でお兄ちゃんの帰りが遅くなることも増えてきました。部屋のあちこちに、奥様のご趣味である古道具がちらほら。木の質感とアンティークの雰囲気が絶妙にマッチして、おしゃれな空間を演出しています。

階段を上がった先には、子供部屋と大人の寝室、そして秘密のスペースがあります。「早く早く！ こんなお家、きっと見たことないよ！」と下の妹さん。いったいどんな場所なのだろう……わくわくしながら私も階段を上がります。

2階にはなんと「けん垂」ができる設備が木で作られていました。お父様のトレーニングにはもちろん、お子様の体作りにも活躍しているのだとか。「健やかに大きくなってほしい」という気持ちが伝わってきます。このスペースは、ベランダがないかわりに洗濯物を干す場所としても活用されています。 K様の家には、限られた土地を有効に生かす家作りの工夫と、いつもお子様たちのことを第一に考えるご主人様と奥様の優しさが、ぎゅっと詰まっていました。

 

 

撮影＆取材；カメラマン安藤信作さん