あらためて、住宅業界を整理したいと思います。|千葉の注文住宅なら木のすまい工房
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あらためて、住宅業界を整理したいと思います。|千葉の注文住宅なら木のすまい工房
- 2013-07-26
- 会長ブログ 阿久津 珠美
- 2013-07-26
- 会長ブログ 阿久津 珠美
あらためて、住宅業界を整理したいと思います。
■ ハウスメーカー
・自社工場で構造部材等を生産している住宅会社。
・クローズド工法(自社開発工法)と在来や2×4などのオープン工法(建築基準法で認定された工法)の2分類の仕分け。
■ パワービルダー
・一般には住宅一次取得者層をターゲットにした床面積30坪程度の土地付き一戸建住宅を2,000~4,000万円程度の価格で分譲する建売住宅業者。
・着工棟数ではハウスメーカー以上のパワービルダーも多数存在。
・在来や2×4などのオープン工法(建築基準法で認定された工法)で施工。
■ 工務店
・上記以外の住宅会社
・在来や2×4などのオープン工法(建築基準法で認定された工法)で施工。
・年間10棟以下の着工棟数の住宅会社が93%超占めている。
各住宅会社の分類の長所短所は、
ハウスメーカーは、企業規模の安心感が最大の長所となると思われます。反面、企業規模が近年の住宅着工棟数の激減(最大180万戸の時代から80万戸前後の時代に突入。)から、自社工場や社員数、展示場等の固定資産が、着工棟数の激減に耐えられず、大きな重荷にとなり、結果、品質の低下でコスト調整を行い経営の維持を図っています。
近年、各社は生き残りをかけ,業種の拡大(多角化)や、異業種とのM&Aを積極策に打ち出しています。
パワービルダーは、大規模分譲の開発を積極的に行い、地域を集中させ、物流コストや生産コストを低減させ低価格を実現させることが最大の長所です。
しかし、住宅の画一化やこだわり層への訴求が出来ない事、また、分譲地の売り残りリスクや、土地の仕入れ金利が,経営を圧迫する可能性を多く占めています。
近年、パワービルダー各社は、合併等により規模の拡大を図り、規模の経済の効果を期待していますが、住宅会社は、同品質性を必要としているため、安定的な物流を必要とし、規模が反面的効果となることもあります。
工務店は、多種多様性が最大の長所です。しかし、多種多様性が消費者の判断基準を難しくしています。また、前文の通り年間10棟以下の着工棟数の会社が93%超占めているため、比較的規模が小さい住宅会社が多く、経営基盤が脆弱な会社が多いのも特徴です。
私は、住宅会社の現在の枠組みである、「ハウスメーカー」「パワービルダー」「工務店」等の枠組みが変わる時代がすぐそこにきているように思えます。キーワードは「ブランディング」です。
戦後、住宅業界は、内需政策に守られてきた業界です。結果、他業界より自主努力が少なかったのも事実です。その為、ブランドの構築にも遅れた業界と言えるかもしれません。高級ブランドの「ルイヴィトン」「グッチ」、高品質、低価格ブランドの「ユニクロ」「ニトリ」等、他業種は消費者に懸命に企業理念を訴求しブランドを築き上げています。
少子高齢化が進行し、住宅政策が内需政策の柱でなくなった今、住宅業界でも消費者に懸命に企業理念を訴求しブランドを築き上げる時代が、すぐそこにきています。逆の言い方をすれば、ブランドを構築出来た住宅会社しか生き残れないのかもしれません。住宅会社の「ルイヴィトン」「グッチ」、住宅会社の「ユニクロ」「ニトリ」にならなければ住宅会社として存続出来ないと言う事ですね。
私達,「木のすまい工房」は、『世界で一番お客様に近い会社』です。提供する商品は、『最高の日常』です。この事が,木のすまい工房のブランディングです。
私達「木のすまい工房」は、これからも、地道にブランドを構築していきます。「日本一、住宅会社」になる為に、これからも精進致します。
皆様、よろしくお願いいたします.