「子はかすがい」の由来とは?|千葉の注文住宅なら木のすまい工房
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「子はかすがい」の由来とは?|千葉の注文住宅なら木のすまい工房
- 2023-08-05
- スタッフブログ 沢瀬 健一
- 2023-08-05
- スタッフブログ 沢瀬 健一
こんにちは。すまい創り総務室の沢瀬です。
今回は、建築で使われる「束(つか)」と「鎹(かすがい)」について説明します。
「束(つか)」というのは、「部材を支える短い柱」のことです。具体的には「梁や桁」と「母屋や棟木」といった横架材と横架材とをつないで支えている部材です。
(↓ 下の写真です)
そして「鎹(かすがい)」とはそれらをつなぎ合わせて固定するためのコの字型の接合金物になります。
(↓ 下の写真です)
次の写真は、「かすがい」で「梁と小屋束」、「母屋と小屋束」をつなぎ合わせている写真になります。
さて本題になりますが、この「かすがい」ですが、木材同士を「つなぎ合わせる」という意味から「子はかすがい」というような使い方をされています。
「子はかすがい」とは「子供への愛情から夫婦の仲が和やかになり、縁がつなぎ保たれること」の例えですが、子供が「かすがい」の役割のように夫婦の間の縁をつないでいるという意味になります。
家に関することが語源ということもありまして、家族をつなぐ温もりを感じられる言葉ですね。
ちなみに「豆腐にかすがい」なんて言葉もあります。こちらは意味がイメージできると思いますが「少しも手応えが無く、効き目が無いこと」の例えです。似たような言い方で、これも建築用語が関係しますが「糠(ぬか)に釘」という言い方もあります。
しっかりとした性能がある物でも、使い方を誤るとその力を発揮できない、という意味になります。
なお「かすがい」は使う箇所や使う数もしっかりとした規定がありまして、現場での検査項目の一つになっています。
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