最近は少し涼しくなって、現場に吹き込む風も気持ちよくなってきました。

今日は、お客様にお家をお引き渡しする前に必ずやっている“ひと手間”についてお話しします。

家は完成したら終わりではなく、最後まできれいな状態に整えてからお渡しするのが私たちのこだわりです。窓やサッシの細いレールにたまったほこりを丁寧に取り、ガラスのくもりを拭き上げます。漆喰の壁は、表面に手あかや小さな汚れがないか光の角度を変えて確認します。キッチンや水回りでは、水アカや油汚れを落とすだけでなく、排水の流れや金具の動きまで確かめます。そして、床の養生を外し、掃除機と水拭きで仕上げた瞬間に広がる木の香り——そのとき「あぁ、いよいよ完成だな」と実感します。

こうして一つひとつ手を入れていくと、玄関を開けた瞬間の空気まで澄んでいくような気がします。お客様が「わぁ、きれい！」と笑顔になってくれる、その瞬間を思い浮かべながら、これからもこの“ひと手間”を大切にしていきたいと思います。

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