冬の気配が近づくと、空気の乾きや冷たさの中で、
木の表情にも少しずつ変化が現れます。

木は生きてきた素材です。
そのため、季節によって空気中の水分を吸ったり、放ったりしながら、
ゆっくりと呼吸しています。
このわずかな変化が、木に独特の温もりや風合いを与えてくれます。

私たちはその“木の呼吸”を感じ取りながら、
一つひとつの部材が心地よく馴染むように、
気温や湿度に合わせて丁寧に確認を重ねています。

冬の木は、静かで凛としています。
その落ち着いた美しさを、住まいの中に自然に生かせるように――
これからの季節も、木とともに歩む家づくりを大切にしていきます。

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