「逆境に耐える」

致知のバックナンバーです。

「耐える」という言葉はもはや辞書の中にしか存在しないと私は思っています。

逆境と準境は、人生においても企業経営にとっても糾える縄の如し、より合わせた縄のように交互にやってくるものです。順境の時には逆境の芽が潜んでいる。一方、厳しい冬の寒さには、やがて温かい春がやってきます。

考えさせられる言葉です。

ゆたかな私たちは、いつの間にかすべてにわたって「耐える」ことより、「社会が悪い」「国が悪い」と自己責任を考える前に「他責」に逃げこんでしまってないでしょうか。自分も責任の一端を狙う社会人であり、国民であることを忘れてしまっている。

結びに以下のことも書いています。

「世の中を生きてゆくには、道理に叶うことばかりではない。『なぜこんな目に遭うのか』と思うこともある。しかし人間の真価を問われるのは、むしろそんな時である。去る時の弁解はいくらでもできる。しかし、一言も発せずにして黙して忍ぶことの唐さを知らねばならない。

抜粋ですが、考えさせられ、反省もさせられます。

何か心が現れました。

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